今回は主に「コンサルティング」という仕事に興味のある方、これから「コンサルタント」になりたいと思っている方向けの記事になります。
完全に私見にはなりますが、10年以上コンサル業界で働いてきた私が、ぶっちゃけ話をさせていただきます。
ちなみに私が使う「コンサル」には言葉の定義がありますので、思い違いを避けるためにまずはこちらの記事をご一読ください。
コンサルの仕事内容は?ズバリ
コンサルの仕事は、一言で言えば何でも屋です。
答えになってないじゃないか!!
はい。もう少し説明します。
プロジェクトの目的達成のため、クライアントが出来ないことは、法令および契約の範囲内で何でもやります。
重要なこととして、「何でも」にも大きく2種類あるということです。
- クライアントのスキル、知識、経験、頭脳不足により、クライアント自身で出来ないこと。
- クライアントが面倒でやりたくないため、クライアント自身がやらない、やりたくないこと。
上記1と2は大きく異なりますが、クライアントがコンサルに実務上求める仕事内容は、上記のいずれかに該当します。
細かいことを差し置くと、世の中の殆どのコンサル案件(コンサルタントへの仕事依頼)は、意外にも上記2:面倒だからやりたくないことです。
割合的には9割以上、95%くらいでしょうか。
つまり、「何でも屋」をもう少し丁寧に言うならば、「プロジェクト遂行上の面倒なこと全般」となります。
コンサルタントの具体的な仕事内容
では面倒なこと全般とは何か?もう少し具体的に説明します。
面倒と感じる内容は人それぞれですし、色々な考え方がありますが、私は以下3つの内容に集約されると思います。
- ドキュメンテーション:読む人が理解できる文書を書くこと。
- プレゼンテーション:聞く人が納得できる説明をすること。
- コミュニケーション:タスク遂行のため、プロジェクト関係者間の調整をすること。
いやいや、それだけじゃないでしょ! 俺もっと高度なことやってるけど?
世のコンサルタントの色々な異論が聞こえてきそうです。笑
異論は認めます。
が、上記3つをやっていない、出来ないコンサルタントは、間違いなく使えないコンサルです。
逆に言えば、世のデキるコンサル、使えるコンサルは、当たり前のように上記3つを行いながら、それぞれのプロジェクトに貢献しているはずです。
しかも、高いクオリティで。
それぞれ、仕事内容としての例を出しましょう。
細部は違えど、事業戦略、業務戦略、IT戦略などプロジェクトの性質に関わらず、同じようなことをやります。
1. ドキュメンテーション
文書を書く、ということに関しては、例えばこんな仕事が多いです。
【プロジェクト開始前】
・クライアントに向けて提案書を書く。
・プロジェクトの関係者全員に向けたプロジェクト計画書を書く。
【プロジェクト開始後】
・クライアントに向けて成果物としての文書※を書く。
※事業戦略であれば調査報告書、中期経営計画、事業企画書、事業計画書、事業提携のための提案書などが該当します。
業務戦略であれば業務一覧、業務フロー、業務手順書、業務マニュアルなどが該当します。
IT戦略であれば要件定義書、要求仕様書、提案依頼書(RFP)、システム設計書、運用計画書、運用マニュアルなどが該当します。
・プロジェクトの関係者に向けた議事録を書く。
2. プレゼンテーション
説明する、ということに関しては、例えばこんな仕事が多いです。
【プロジェクト開始前】
・クライアントに向けてプロジェクトを提案する。
【プロジェクト開始後】
・プロジェクトの関係者(特にお偉いさん)に向けて進捗を報告する。
・クライアントに向けて成果物の内容を説明する。
3. コミュニケーション
調整する、ということに関しては、例えばこんな仕事が多いです。
【プロジェクト開始前】
・プロジェクトの提案内容・金額妥結のため、クライアントと会話し、場合により修正提案する。
・スムーズな開始に向けて、プロジェクトの参画予定者(クライアントおよび自社、協力会社等)に事前にプロジェクト内容を説明し、プロジェクトの進め方を擦り合わせる。
【プロジェクト開始後】
・プロジェクトが円滑に進むよう、タスクや課題を管理し、問題の解決策を模索する。
・主に報告や問題解決のために必要な打合せを設定し、事前に考えた方向性に向かうよう、打合せを取り仕切る。
・プロジェクトの遂行に障害となり得る人間関係について気を配り、間を取り持つ。
いかがでしょうか?
例えばということで、よくある仕事内容を具体的に並べました。
見ていただければ分かる通り、1. ドキュメンテーション、2. プレゼンテーション、3. コミュニケーションの仕事内容は連動しています。
どれか1つだけ出来れば良いというものではなく、3つ全て出来て初めてコンサルタントと呼べる存在になるでしょう。
話を戻すと、「何でも屋」というのは、言ってしまえば「その人が居ないとプロジェクトが成功しない」というくらい、全てにおいて存在感を発揮し、成果を出すことに他なりません。
細かい1つ1つの仕事は、クライアントの社内の誰かが出来ます。
しかし、全てやるのはあまりに面倒であり、これをクライアントに代わって行うことで、とんでもない高級(高給)派遣のような存在になってしまう。
それがコンサルタントなのです。
コンサルタントの給料
コンサルタントのお給料、いくらだと思いますか?
おそらく、コンサル業界を知っている人ほど、とんでもない高給取りだと思っているのではないでしょうか。
実際は、ごく一部の層を除き、常識の範囲内です。
もちろん、所属するコンサルティング会社と与えられている職責に大きく依存しますので、一概には言えません。(コンサル業界の話は、別の記事でする予定です。)
しかし、私の知る範囲では、大したことはありません。
具体的に言ってしまいましょう。
業界でまぁまぁ知られている=中の中くらいのコンサルティング会社に所属していると仮定すると、年収はこんな感じです。
- 未経験~3年(ジュニアクラス):400~500万円
- 5~10年(マネージャークラス):800万円~1,000万円
- 10年~(シニアクラス):1,000万円~1,500万円
- - 年(パートナークラス):2,000万円~3,000万円
かなりざっくりですが、大きく外れてはいないと思います。
ちなみに私はフリーランスですが、会社員時代と比べて働く時間を半分にし、収入は同じくらいです。(フリーランスの話も別の記事でしたいと思います。)
さて、いかがでしょうか?
思ったより大したことないな
と思う方が多いのではないでしょうか。
というのは、上記の年収は、日本の大手商社などと大差ないからです。
ただし、一般的な大手企業がまだまだ年功序列体質の中、個人の力量が大きく評価に影響するという評価の質の違いはあります。
つまり、デキる人は若くして職責(上で書いている「●●クラス」というやつ)が重くなり、年収が上がることになります。
コンサルタントになるために必要な条件
ここまで読んでいただき、興味が湧いた方、もともと興味があった方、お待たせしました。
コンサルタントになり、成功していくためには、いくつか条件があります。
コンサルティング会社に就職するだけであれば、おそらく難しくありません。
ひたすら求人に応募してください。
今のご時世、売り手市場(人手不足)ですので、選ばなければどこかには入社できるでしょう。
しかし、ある程度名のあるコンサルティング会社に就職し、成功を収めるのは、手当たり次第応募するだけでは難しいと思います。
- 学歴
新卒の方など、未経験で大手のコンサルティング会社に就職するためには、少なからず学歴が有利に働きます。
具体的には、国立大卒、もしくは早慶上智大卒くらいの学歴は欲しいところです。
学歴不問などというのは言葉だけです。 - コンサルのスキル・経験および志向
今コンサルティング会社に所属していて、より良い環境を求めて同業への転職を考えている方。
実際このような方は多いですし、出入りも激しい業界です。私も3つのコンサルティング会社を経験しました。
このような方は、自身のコンサルタントとしてのスキル・経験をモロに問われますので、まず前述の3つの仕事経験をフルに使い、採用担当や面接官を納得させてください。
そして何より重要なのが、入社後の志向です。
大小や多少の違いはあれど、コンサルタントの仕事はどこの会社でも大差ありません。
であれば、コンサルタントとしてキャリアチェンジする理由は、やはり納得感のあるものを明確に伝える必要があるでしょう。(これも、詳しいことは私の経験踏まえて別の記事で触れたいと思います。)
こういったコンサルタントになるために、この会社に就職するんです、という話です。当たり前ですが。 - コンサル以外のスキル・経験
学歴の条件を満たさないし、コンサル業界で働いたこともない。しかしコンサルになりたい!という方は、今いる会社で培った経験、自身で勉強して得たスキルなどが有利に働く場合があります。
具体的には、語学、ITスキル(システム開発やプロジェクトリーダー経験など)、誰が見ても驚くような営業成績など、です。
逆に言えば、有利に働くのはこのくらいでしょうか。
どのスキル・経験も持ち合わせていない方は、今の会社で異動や配置換えを使って習得するか、業務外で勉強しましょう。 - 年齢
つまらない話ですが、コンサルティング会社への就職において、暗黙の年齢制限はあります。
概ね40代前半までです。
45歳を超えるとかなり厳しく、50代になるとまず間違いなく書類選考で落ちます。
ヘッドハンティング経由のトップ層の特殊な転職を除き、大概そういうものだと思ってください。
もちろん、そんなことを言う会社はありませんし、コンサルタントのような職種に年齢制限をかけることは法律で禁止されています。
しかし、結果的に45歳以上の方は相当厳しいことになるはずです。
理由は簡単。
デキる45歳は会社で相当な地位にあるはずで、簡単には辞めれない。
或いは、とっくに独立して成功しています。
応募してくる方は、残念ながら100%、デキない45歳と見られてしまい、ほとんど面接まで進めないでしょう。
個人的には、その年齢でアクティブにキャリアチェンジやキャリアアップを考える方は尊敬に値するのですが…残念です。
新卒・中途関係なく書きましたが、すぐにコンサルティング会社に就職することが難しくとも、努力してキャリアを積めば、大体の人が1~2年で条件を満たし、就職出来るのではないでしょうか。
近道はないですが、正攻法はある、ということです。
今回の記事は以上になります。
お読みいただき、ありがとうございました!

