こんにちは。Kちゃん@楽々コンサル道です。
今回は、私が12年間コンサルタントをやってきて良かったこと・悪かったことをご紹介します。
完全に主観にはなりますが、コンサルファームへの新卒入社を希望される方、転職希望の方、ちょっと興味がある方、そういった方々にとって少しでもキャリアパスの参考になれば幸いです。
筆者のざっくり経歴
まずは筆者の経歴をざっくりご紹介させてください。
この時点で全く興味のない・進もうと考えているキャリアと異なるようであれば、以降は読まない方が良いです。
大きく異なるキャリアを歩んだ人は、当然感じているものも違うハズですので、イメージするキャリアとあまりに違うようだと参考にならないと思います。
ではざっくりと。
個人の特定に繋がるような記述は避けますので、ご了承ください。
※【】内は、コンサルタントとしての主な対象業界/領域です。
| ざっくり年表 | ざっくり出来事 |
| 2000年代 | 国内有名?私大卒。 国内総合コンサルファーム入社。(当時1,000人規模) 【官公庁・民間】【業務・IT・リサーチ】 ・中央省庁の分厚いレポートや超分厚い要件定義書を作るお仕事。 ・アウトプットは全国民に晒される可能性も。 ・お役所のBPR (業務改善) なども経験。 ・誤字脱字は許しまへんでーー! ・民間企業のPMO (要はIT系プロジェクトのマネジメント)も。 ・総じて基本的なコンサルのお作法を習得。(5年ほど) |
| 2010年代前半 | 国内小規模コンサルファームに転職。(当時50人規模) 【民間】【新規事業企画】 ・戦略系、特に新規事業企画がやりたかったので転職。 ・みんなが知ってる超大手企業様の新規事業企画をたくさん。 ・素晴らしく頭の良い人たちにも出会う。 ・案件獲得、デリバリー全てこなせるようになる。(3年ほど) ・正直、コンサルに飽きてくる。 |
| 2010年代中盤 | 国内ベンチャーファームに転職。(当時10人規模) 【民間】【新規事業企画】 ・コンサルとしてはAIやブロックチェーンといったテクノロジー、 金融や決済といった事業領域に特化した企画が中心。 ・ファームとして海外展開を手掛けるのがミッションの半分。 東南アジアの方に会社作ったり。(2021年現在も存続) ・正直、コンサルも日本も終わってんなー。てか世の中楽しいこと・ 楽しい人との出会い沢山あんなー、と実感。 |
| 2010年代後半 | ファームを退職し、フリーランスに。 【民間】【リサーチ・戦略・新規事業企画】 ・フリーコンサルとしては相変わらず企画系が中心。 ・年間のコンサル従事期間は約6か月。(要は半分) ・コンサルとしての収入は以前と変わっていない。 ・お仕事は今までのクライアントから直接依頼もあれば、 知り合いのファームからの下請けも。 ・サラリーマン時代から起業していたため、現在4社の役員。 別に儲かってないけど楽しい。 ・儲かってコンサルを辞められれば最高、と思っている。 |
| 2020年 | 従事する各社がコロナの影響で以前より暇になったこともあり、 当ブログ『楽々コンサル道』を開設。 柄ではないが、コンサルに関するあれこれを発信し出す。 |
いかがでしょうか?
まぁ特にフリーランスになる手前まで、が参考になるかです。
要するに私は超ジェネラリスト的なコンサル (そんなのあるのか?) ですので、特定の業界やソリューションに特化したスペシャリストではありません。
- S●PとかM&Aとかマーケとか、その様な括りでコンサルの仕事を考えたことはありません。
- むしろ「出来ないことをなくしたい」というモチベーションでやってきました。
- 従って、結構何でもできますが、誰にも負けないという知識・スキルはありません。
そんなコンサルタント像で良ければ、この先をお読みください。
コンサルになって【良かったこと】3つ
コンサルになって12年ですので、今後コンサルを続ける中で考えが変わるかも知れません。
あくまで現時点で感じていることになりますが、コンサルになって良かったことを挙げたいと思います。
良かったこと【その1】仕事に飽きにくい
これは私が新卒でコンサルファームを志望した理由でもありますが、実際にそうでした。
私は極度の飽き性です。
そんな私が、1つの会社に数年 (最長5年間)も居続けられたのは奇跡と思います。
その奇跡を生んだ理由は、やはりコンサルの業務は、一般の事業会社での業務に比べて仕事に対する飽きが来にくいです。
理由は主に以下の2つです。
① 1つ1つの案件 (プロジェクト)が比較的短期である。
② 案件によって業務内容が異なる。
例えば3か月・官公庁のBPRをやり、その後3か月間・ゲーム会社の基幹システム更改に関する要件定義をする。さらにその後6か月は外資系保険会社のIT予算策定、といった具合です。
私の場合、12年間で約40案件に従事しました。
ということは、単純に1年に3案件以上ですので、3~4か月スパンで仕事内容が大きく変わるということです。(もちろん複数案件の同時並行もありますので、あくまで単純計算上の話)
こういった経験は、一般の事業会社、特に大手になるとまずあり得ないと思います。
そもそも社内組織が非常に機能的に分割されており、配属先の部課での対象業務は限られる上、部課間の異動は数年スパンです。
ということは、少なくとも数年はあまり変わらない業務を日々続けることになります。
まぁ、私にとってはコンサルファームが適所だったということです。
しかし、いくつか留意すべき点があります。
話が違うということにならないために、採用面談の際などによく気を付けて (何なら採用担当に聞いてみて)ください。
- IT系の案件は1つ1つの案件が長期の場合が多い。
→ 事業戦略系と異なり、IT、つまりシステム開発系の案件は、3~5年に渡るものが多いです。
したがって「年に3案件以上こなす」ことはジュニアクラスでは不可能です。 - いわゆる大手総合コンサルファームでは、組織構造上、従事できる業務は比較的限られる。
→ コンサルファームとは言え、大手であれば組織がきちんと構造化されていますので、所属組織に応じて対象業界やソリューションが限定的である場合が多いです。
例えば私が3,000人、5,000人、1万人規模のファームに入社し、IT系がメインの部署/チームに配属されていたら (その規模だとかなり高確率)、コンサルのお仕事とは言え、すぐに飽きていたと思います。
この点はご自身で最新情報を収集し、よく見極めることをオススメします。
良かったこと【その2】比較的短期間で仕事が「デキる」ようになる
一概には言えませんが、総じてコンサル業界は、デキるヤツは早く高給取りになり、逆にデキないヤツは遅かれ早かれ撤退していく世界です。
別の見方をすると、人材流動性の高さや成果主義の考え方から、個々人の成長スピードが速い (早く一人前になることを求められる)と言えます。
アメリカ発祥のビジネスですので、根本的に「古き良き日本の会社」とは文化が違うのです。
「仕事がデキる」の定義は難しいですが、私はこのように考えています。
“10”がマネジメントが考える目標成果だとして、
- 普通の人
10の指示に対して7~8くらい対処できる人 - 普通よりデキる人
10の指示に対して10対処できる人 - 結構デキる人
3~5の指示に対して10対処できる人 - めっちゃデキる人
指示なしで10対処できる人(つまりマネジメント層と同格)
新人 (未経験者)としてコンサルファームに入社したからには、早く「結構デキる人」「めっちゃデキる人」になれ、ということです。
しかも前述した通り、案件により業務内容はまちまちです。
早くデキる人になるには、教わる以上に自分で頭を使って様々な思考を常に巡らせなければなりません。指示に対処しているだけでは「普通」の範囲内ですから。
この文化に抵抗感がある人は、コンサルファームで良いキャリアを築くのは難しいと思います。
逆に、これを聞いたときに向上心や反骨心が刺激される人は、コンサルタントに向いているかも知れません。
少なくとも私は、私なりの向上心「全部できるようになりたい」という考えの下、スキル習得に励んでいたかな、と思います。
1社目のファームでは、5年間でほぼ「出来ないこと」がなくなりました。(単なる傲慢かも知れませんが笑)
良かったこと【その3】若いうちから「人生の先輩」と多く出会える
コンサルタントでなくとも、コンサルと働いたことのある人、コンサルを雇ったことのある人はイメージつくかも知れません。
新卒コンサルが経営会議や重要会議に出席して発言している…こんなことがコンサルでは日常です。
未経験業種の案件で、その道30年のベテランに生意気にも指示を出す…こんなことが普通です。
20代のコンサルがクライアントの50代幹部から接待を受ける (逆パターンも)…こんなこともあり得ます。
何が言いたいかと言うと、コンサルはビジネスでお付き合いする相手に関して、一般の事業会社に比べて年齢層・社会的地位が高いということです。
その様な方は、当然、公私ともに人生経験豊富です。
私は、本心で「この人凄いなぁ」と思った方とはお仕事関係なく連絡を取り合い、お酒の席に呼んでいただいたりしています。
単純に仲良くなりたいと思える、尊敬できる方との出会いが若いうちから沢山あるのです。
その様な人たちの仕事に対する姿勢、人生経験、将来の憂いなどを聞くのは、自分の人生観を変え得るような内容に溢れています。
日々のコンサルの「仕事」をこなしているだけでは限界がありますが、仕事だけでなく「人」に目を向けることで、一気に学べることが増えるのです。
イメージが湧かない人は、
まぁお偉いさんと仲良くしとけば役に立つかもなぁ
くらいの下心で初めても良いと思いますので、これからコンサルになる人、また今コンサルでこの様な機会を無下にしている人は、是非「人」に興味を持ってください。
あ、勿論、コンサルファームの上司・先輩にも優秀な方は沢山居ますよ (笑)
しかし敢えて、ファームの外にも目を向けてこそ得られるものとして上記挙げさせてもらいました。
コンサルになって【悪かったこと】3つ
さて次はコンサルになって悪かったことをお伝えしたいですが、まず私はそもそもこれからお話する事柄について、「悪かったこと」とは思っていません。
タイトル的に分かりやすいので「悪かったこと」としましたが、正確に言うと、「人によっては悪いものと感じる人も居るだろう」という意味合いになります。
では早速。
悪かったこと【その1】物事に対して何でも思考しがち
これはコンサルの職業病のようなものです。
以前の記事でも書いた通り、コンサルにとって最も重要なのは思考力です。
これがプライベートを含む日常に大きく影響します。
例えばLINEが個人情報を外部提供したとのニュースを見て、瞬時に
- 規約ではおそらく書かれているだろう
- しかし個人情報の内容によっては明らかに法令違反
- 個人情報保護法の改正や省令・通達による規制強化に繋がるだろう
- 総務省、経産省、財務省あたりがマイナンバーを普及推進したい中で、また総務省関係の不祥事が多発した中でこのようなリーク…誰だろう (どことは言わないが予想)
etc……
というような思考がツラツラと頭の中を駆け巡ります。
その思考の結果に意味があるときもありますし、何の意味もない場合もあります。
とにかく勝手に思考してしまうのです。
悪く言えば、物事に対して「疑り深くなる」と言っても良いかもしれません。
仕事とプライベートの思考の違いは、ロジック (論理)の精度を気にしているかどうか、くらいです。
従って、頭の筋肉は知らず知らずのうちにカチコチになりますし、悟空のきもちに通うのが必須になります笑
また少し斜に構えた、物事に対して冷ややかな目を持つ人間になりがちかも知れません。
まぁ、コンサルってそもそもそんなイメージかもですが!
悪かったこと【その2】仕事とプライベートの両立が大変
これはコンサルに限ったことではありませんが、コンサルも例外ではありません。
コンサルは相対的に「高給取り」の部類に入ると思いますが、高給ということは仕事が大変なのです。
高給だからブラック認定されないだけで、多くのファームでの勤務実態はブラックそのものです。
まぁ高給だから文句言う人は少ないわけで、嫌なら辞めろの精神です。
実態としてはよく聞く通り、こんな感じです。
- スマホのチャットアプリに昼夜問わず仕事の連絡が入る
- 定時後の会議など当たり前、何かと日をまたぐ
- 日をまたがない日は、日をまたぐ飲み会が入る
- 日々案件が忙しい中、面談やセミナー、講師など、雑用も盛りだくさん
- 新規の営業も提案書作成など積極的にヘルプ
まともに寝る時間があるとは言い難いのが実情です。
もちろん、人に依ります。
実際、私は比較的プライベート重視で生きてきた方ですが、それでも一般企業に就職した同級生を見て羨んだりもしたものです。
さて、そうなると、当然プライベートが少なからず犠牲になります。
恋愛?結婚?相当気を付けないとうまくいきませんので、お相手のことを仕事以上に大切にしましょう笑
または、コンサルの実態に理解にあるお相手を見つけましょう。
コンサル限定の離婚率というのは調査がありませんが、専門職やサービス職としての離婚率の高さは折り紙付きです笑
まぁ私はかなり特殊なキャリアを歩んできていますので、プライベートは大変充実していますが、一般的に見てその生き方が輝いて見えるかは、分かりません。
悪かったこと【その3】コンサルになったところで「自分のやりたい事」は見つからない
これは、私の新卒当初の期待と少し違った点です。
今の学生・若年層も同様の傾向があると思いますが、私自身、大学卒業時点で特に「これがやりたい!」と思うものがありませんでした。
新卒でコンサル業界に入った理由として、
コンサルタントとして様々な仕事、業界、人に触れ合うことで「自分のやりたい事」が自然と見つかるのではないか?という期待がありました。
実際は、コンサルになったからと言って、特に見つかりません。
コンサルに同じような期待を持っている人は、その点はあまり期待しないでください。
しかしピンポイントで「やりたい事」は見つからずとも、何事も頑張っていれば人生で大事にしたい事柄・人・スタンスは見つかると思います。
コンサルになったとて、そこがゴールではありませんよね。
日々の仕事は勿論大事ですが、仕事以外にも目を向けて、日々努力・精進を怠らないことが大切です。
まとめ
今回は軽めの内容でしたが、いかがだったでしょうか?
ここまで読んで下さった皆様に少しでもお役に立てれば幸いです。
では本日のまとめです。
- コンサルの良いところ。若い内から仕事面・人間面で早く成長できる。
- コンサルの悪いところ。プライベートが病みがち。
今回の記事は以上になります。
お読みいただき、ありがとうございました!
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